こんにちは!
久々のネパールの記事です^^
みなさんは、生きた神様がいると聞いたら信じますか??
生きた神様がなんとネパールにいるんですって・・・・!!!
(旅のつれづれより)
クマリと呼ばれるその神様は、ネパールの女神さまです。
誰でもなれるわけではなく、厳しい基準を満たした女の子のみがなることができます。
クマリは、絶大な力を持ち、幸運をもたらすと言われています 。
ですから、多くの人に信仰されています。
日常では、人々の病気の治療、願望を叶えるお祈りをします。
クマリは予言者としての役割もあります。
役人や政府の元を訪れ供物を受け取り予言を行うそうです。
クマリの行動で意味があるそうです。
クマリが
- わめいたり大声で笑う : 深刻な病や死
- 泣いたり目をこする : 差し迫った死
- 手を叩く : 国王の恐れ
- 供物をつまむ : 財務損失
- 静かな状態 : 依頼者は安心してよい
と、それぞれに意味があります。
クマリの選ばれ方とは?
初潮前の幼い少女から選ばれます。
クマリに選ばれることは最高の栄誉とみなされます。
ヒンドゥー教の司祭と仏教の高僧5人が条件を満たしているのか判定します。
家柄は大事にされており、ネワール族の仏教徒の僧侶・金細工師(金細工職人)のカーストのサキャ(Shakya)の生まれではなければいけません。
さらに、
条件は32個あります。
- 健康である
- すべての歯が欠けていない
- 菩提樹のような体
- 牛のようなまつ毛
- 獅子のような胸
- 鹿のような足
- アヒルのように透き通った声
- 黒い髪と目
- 雀のような低い声
- 黄金に輝く美しい影
- 死んだ水牛の首を見せられても平然としていられること
等厳しい条件がたくさんあります。
クマリにはローカルクマリとロイヤルクマリがいます。
ローカルクマリは、ネパールの村や町等に多数存在します。
ロイヤルクマリは、カトマンズ、バクタプル、パタン等の都にいます。
ヒンドゥー教徒の王たちにも崇められたといいます。
また、現代でも、役人や政治家もクマリに頭が上がりません。
国王もひれ伏すクマリは、カトマンズのクマリの館に住むロイヤルクマリです。
彼女は、国の運命を占う予言者でもあります。
クマリは普段外に出ることは許されません。
特別な儀式のとき以外は、館で暮らすのです。
勉強をするのも友達と遊ぶのもです。
カトマンズにあるクマリの館では、観光客は受付で拝観料を払うことで、
中庭の窓からたまに顔を出すクマリを数秒間拝観することができます。
めったにクマリは拝観することないそうですが、、、、
クマリを見ると幸せになるという言い伝えがあるため、
館の前にはいつも人だかりができているそうです。
写真はクマリの館です。
(http://aliceonthewing.doorblog.jp/archives/33122106.html より )
9月に行われる、インドラ・シャードラーというお祭りの主役はクマリです。
王がクマリの元に訪ね、クマリからティラカ(眉間の少し上のところに赤い顔料をつける)を受けます。
写真はクマリの館を出るクマリです。
(wikipediaより)
クマリが解任されるのは、初潮が来た時や乳歯の入れ替わりがあった時です。
出血が理由とされており、
出血=神聖さが失われると考えられているようです。
退位の儀式が終わった後は実家に帰ることが許されます。
普通の少女として生きることが許され、毎月恩給が支払われます。
クマリだった女性は、神秘性と関連していて幸せになれないと言われます。
元クマリと結ばれた男性は早死にするという俗説までもあり、長い間信じられていました。
しかし、そのようなことは関係ないと元クマリは否定しています。
参考文献:クマリwikipedia 、 カトマンズ-生き神クマリ
クマリは人権問題?
そんなクマリ信仰は児童虐待だという声も出ています。
少女の自由と教育の機会を侵害するからであると人権活動家は言っています。
特に、カトマンズとパタンのロイヤルクマリは清らかさを重んじ、
世俗やけがれから隔離されるので、非難の的になっているようです。
しかし、2008年にネワール族の女性が起こしたクマリ信仰の廃止の訴訟では、この訴えは却下されています。
ネパール最高裁では、文化と宗教的な伝統の重要性を理由に却下しています。
「クマリが,子供の権利条約の保障する子供の権利を否定されるべき根拠は,歴史的文書にも宗教的文書にもない」とし、クマリには教育、行動、食事の自由などが認められるべきであるとした。
wikipediaより引用しました。
一般的な教育を受けれず神として育ち、退位してから普通の生活に馴染むのはとても難しいことでしょう。
人権問題はあると思いますが、ネパールではクマリは現在も国の象徴であるのです。
(旅のつれづれより)
参考文献:クマリ ネパールの生きた女神 、クマリwikipedia
地震が起きてクマリは何を考える?
19歳のチャニラ・ヴァジュラチャリヤさんは元クマリです。
彼女は、4月に起きた大地震は、警鐘に思えると言いました。
地震の前日、チャニラさんは、ネパールの屈指の大祭に参加していました。
ラト・マチェンドラナートの像が山車(だし)に乗せられて巡行されます。
この大祭は、ジャトラと呼ばれます。
実は、ネパールの今後を予言する行事でもあります。
もし危なっかしい巡行中になにか起きれば、間もなく災いが起きる前兆とされます。
2001年では、山車がひっくり返りました。
⇒その年、ネパールの王族が王太子に殺害される事件が起こりました。
2004年では、山車の上部がぐらついて地面に落ち、6人が負傷しました。
⇒2005年に、当時のギャネンドラ国王が独断で首相を解任し、内閣を解散させるという異常事態が起きました。
このように重大な大祭で2015年では何があったのでしょうか?
チャニラさんは巡行の雑さに驚いたと言っています。
特に大事な年だったそうで、12年に一度の山車がラト・マチェンドラナートの寺院があるブンガマティという小さな村からパタンへと7キロの距離を練り歩く年でした。
それなのにも関わらず、誰にでもわかるような誤りが目立っていたのです。
山車の装飾や、取り付ける場所やタイミング、さらには祭礼の大事な儀式までも飛ばされていたそうです。
チャニラさんは、下記のように考えています。
「人々は自分たちが何者か忘れています」とチャニラは嘆く。「自分たちの文化、アイデンティティ、歴史、それに自分たち自身のために作ったルール。それらのルールには理由があるということを忘れてしまったのです。彼らは巡行を、若い男性たちが山車を引き回して楽しむだけの行事だと思っていました」
「でも、巡行は遊びではありません。真剣に、全てにおいて細心の注意を払い、決められた通りにやり終えるものです。ラト・マチェンドラナートを乗せた山車を引くことで、望んだ通りの雨が降り、収穫が得られ、生きる糧が手に入るのです。雑な儀式や不敬な態度は、大きな災いの原因になるでしょう」
「災害は続く」、ネパールの元幼女の生き神が懸念 より引用しました。
また彼女だけではなく、敬虔なネパール人たちも同じ思いです。
地震の原因は人々がラト・マチェンドラナートに敬意を払わなかったからだと考えています。
ある神聖な寺院で案内役をしている霊媒の女性はこのように語りました。
「大地が揺れたのは、人々の罪の重さにこれ以上耐えきれなくなったからです」と、彼女はエレンに語った。「人々は自分勝手で欲張りになりました。人の苦しみを和らげることより、多く食べて肥え太ることしか考えなくなったのです。大きな屋敷を建て、大きな車を買い、山のようにごみを出していました」
「人々の地球への敬意が薄れていました。特に、地面を掘って水をくみ上げたのは問題です。搾取と汚染が神々を怒らせ、私たちをとてもひ弱な存在にしてしまいました。地球は1つしかないのです。この地震はネパールだけに向けた警告ではありません」
「今のような生活をしていたら」と彼女は続けた。「干ばつ、洪水、嵐、地震は各地で続くでしょう」
「災害は続く」、ネパールの元幼女の生き神が懸念より引用しました。
クマリからたくさんのことを学べました。
霊媒師の女性の言う通り、ネパールだけではなく、
地球に住む全ての人たちに対する警告かもしれないですね。
自分たちを見つめ直すときが来ているのだと感じます。
ネパールについてもっと知りたい方はこちら⇊
0 コメント